和モダンでは天然素材を使用した内装や家具でナチュラルテイストに仕上げる方法のほか、江戸時代など当時のトレンドだった伝統的な色使いを取り入れる方法があります。
ナチュラルテイストでは木などの素材が本来持っている色使いをそのまま活かし、塗装や表面加工は最小限にとどめて白や茶、色を付けるケースでも黒などシンプルなものにして木目や節などが見える状態で自然な風合いを楽しみます。
それらをベースカラーとして、竹や畳、緑茶など緑系の色をアソートカラーにして組み合わせることでリラックスした雰囲気を作り出せます。
それらに物足りなさを感じる場合にはアクセントカラーを加えますが、ナチュラル系の色と正反対となるように明度や彩度が低めかつ和風のイメージの色で、紺や藍色、黄土色、柿色などが良く用いられています。
一方、和モダンの中でも江戸時代など伝統的なデザインを取り入れる例では、その名称からも象徴的な色である江戸紫をはじめ、紅色や朱色など原色系で比較的派手な色を使用し、メリハリのあるインパクトを与える方法です。
当時はそのような色使いがおしゃれで粋だとされており、トレンドに敏感な方の間で現代の和モダンに取り入れる方も増えています。